| 環境試験室に2台のデスクを設置 |
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| 試験後の天板の状態 |
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| 継ぎ目の隙間 |
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ゆっくりと時間をかけて乾燥した自然乾燥の木は成分が豊富で、香り、色、艶がよいといわれています。
自然乾燥とは太陽の光と風を利用し、少しずつ水分を抜いていく木にやさしい乾燥方法です。乾燥過程でCO2の排出もなく、地球にやさしい方法でもあります。
しかし、自然乾燥では人工乾燥のように強制的に極限まで水分を抜くことはできません。店舗やオフィスなど、エアコンがフル可動しているような場所での使用では、木が反ったりヒビがはいったりすることが予測されます。
そこで、今回は自然乾燥の木で製作したデスクを環境試験室に持ち込み、過酷な条件下でデスクがどのような状態になるかを確認するため、環境試験を実施しました。
2台のデスクを工技センター環境試験室に設置。気温40℃、湿度30%に設定した室内に72時間放置し、デスクの状態を確認しました。
72時間後に環境試験室の扉を開けると、木の匂いが室内に広がっていて、デスクを揺すってみると少し動きました。強度試験では水平方向に45sの荷重をかけてもビクともしなかったデスクが、乾燥による木の伸縮で天板と脚を固定するボルトが緩みグラグラした状態になったようです。
厚さ3pのフローリング材を接着剤なしで接いだ天板は数カ所隙間が開いていて、その隙間の大きさをゲージで計測しました。
隙間の最大値は0.75oで、0.5oと0.25oの隙間を合わせると、4〜7箇所の隙間があることを確認。また、天板に差し金を当て、板の変形を見たところ、反っていことが目視で確認できました。
緩んだボルトを締め直すとガタツキが止まったので、そのまま強度試験室に持ち込んで、再度、水平力試験を行うことにしました。
水平方向に30sの荷重を10秒間加え、この操作を10回繰り返し、力を加えない状態と加えた状態での移動量の最大値は7.82oを計測。
7月19日の強度試験では30sの荷重で6.56oを計測していましたので、前回よりも移動量が増えた結果となりましたが、目標値である10o以下をクリアすることはできました。
今回の試験結果から、自然乾燥の木は過度なエアコンなどによる湿度変化に対応できず、変形したり、ボルト類が緩む可能性があることが分かりましたが、ボルト等を締め直すことで実用上は使用できることを確認しました。
その後、試験体であるデスクを工場で保管し、約2ヶ月後の11月18日の木工教室に作業台として使用したところ、自然に天板の隙間はふさがっていて、ソリや変形もだいぶ復元し、作業台として問題なく使用できました。
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